出窓ってどうなの?
- jammsweb
- 2018年6月22日
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更新日:2020年2月28日
このまえ友人同士の会話の中で「出窓はやめた方がいいよ!」というのがあったので なになに?と思って聞いていました。この友人たち、共に建築とは関係ない業界の人たちなんですが 一方が家造りを検討中、もう一方は自宅に出窓があり なにやら文句があるよう。まとめると「出窓は暑い」「雨のあたる音がうるさい」「あまり使い道がない」といったところ。僕も彼の家に行ったことがあるので何となく覚えていたのですが 渦中の出窓は一般的なアルミ製の既成出窓で皆さんが普段みているようなものだと思います。外壁面から外に飛び出した全ての部分が一体になったサッシメーカーから出ているやつですね。大工が作ってサッシを入れる出窓より施工手間が少なく性能も安定的、さらに経済的ということもあって昭和のころより広く普及しています。確かに彼の言う通りアルミの一体品という前述のメリットはデメリットでもあり熱伝導が良く遮音性なんてアルミの板ですから雨が当たれば音もするわけで…もちろん遮音素材が裏打ちされていたり断熱材が充填されていたりするものもあります。今現在サッシは断熱サッシが主流になってきているので ずいぶん軽減されているはずです(すみません。僕は既製品使わないので今の商品は詳しくありません)。それはさておき、一番言いたいのは「出窓」が悪いわけではないということです。取り扱いを間違えなければ なかなか面白いものです。まずは何がしたくて出窓にするかを考えましょう。もともと出窓という様式は海外から取り入れたもので 窓を外に飛び出すことで光が入りずらい部屋に陽の光を入れたり、そこに自分の身を置くことで室内に居ながら外を味わえるといったものでした。お気に入りの小物をディスプレイするだけだったら なにも暑くてうるさいかもしれない出窓である必要はありませんね。とは言え国内の多くの場合、出窓を選ぶ理由は法的なメリットを受けながら部屋を少しでも広く見せるということではないでしょうか。出っ張り50cm未満でその他諸々の条件をクリアすれば床面積に参入しないでよい…といったルールなんですが、これが出窓のイメージを作ってしまいました。みんな50cmで納まるように作っちゃうんですね。地価の高い都心部では確かに床面積はわずかでも得したいんですが、そうでなければ、もしくは自身がやりたいことと折り合いがつくのであれば 出窓は家の可能性をもっと広げてくれます。
これから家づくりを考えている方、出窓のこと 少しだけ考えてみてはいかがでしょうか。






